2009年2月活動実績 吉川新都心構想提案 

 巨大開発にはさまれて、吉川市は商業・交通網・住宅開発等で主体性を保つことができるのか? 環境を確保し、活気に満ちあふれ、安全で安心な暮らしを創り出すために、CSNは市民目線で考え、提案します。

【首都圏における位置づけは?】
 吉川市は、首都圏北東部の新都心としての空白地帯の中心に位置し、北東圏のビジネス・商業のセンター地区になる立地条件があります。一方、周辺市は巨大な集客商業施設等の整備が進んでいるものの、業務施設・医療福祉・研究開発等の機能は未整備であり、地勢上からも吉川地区に期待するところが大きいと考えられます。

1. 吉川市には、先発新都心(さいたま・幕張・みなとみらい)と並ぶ立地性がある。 
  さいたま新都心は大宮既存商店街と浦和既存商店街の中間地点、幕張新都心は千葉既存市街地と船橋市の「ららぽーと」の中間、みなとみらい新都心は横浜商店街と元町・中華街の中間に立地されました。そして、吉川市は越谷市と三郷市の商店街の中間に立地しています。十分に新都心としての立地性はある、と考えられます。

2. 吉川新駅が2012年3月に開業予定
 吉川市には、この新駅を生かし、かつ駅前再開発程度にとどまらない吉川市全域のまちづくりのマスタープランを作ることが求められています。隣接巨大施設と新駅建設が相乗効果となる様なマスタープランを2012年からスタートする第5次吉川市総合振興計画に盛りこむ必要があります。そのために、今から調査、企画、検討を開始していかなければならないと考えます。

3. LRT(次世代型路面電車)計画のインパクト
 越谷レイクタウン・ららぽーとと吉川市・吉川新駅を結ぶ新交通システムが、吉川市の発展に繋がることとなります。将来の新交通体系とまちづくりを、どのように構築していくのかが重要と考えます。費用対効果および福祉のまちづくりの一環として、人と環境にやさしく、まちの活性化に寄与するLRT(次世代路面電車)を、市内の既存街路、水路、河川沿いを利用し一方通行でループ状に運行すれば、両商業施設の要ともなるでしょう。

4.NPO法人シビルサポートネットワークの役割   

構想の実現には、公共交通指向型開発(TOD)が不可欠です。TODには、公共交通を基軸とした重点都市開発と、都市構造デザイン及び土地利用のコントロールが求められます。これには、住民・企業・行政が一体となった協働が必要です。NPO法人シビルサポートネットワークは都市環境の専門家集団であり、本構想の実現に向けた調査・企画・検討を、NPO法人という中立公平な立場で、吉川市および市民とともに進めていくことが可能な組織です。

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